主演・原田芳雄×監督・阪本順治 最新作『大鹿村騒動記』について
(「いつか晴れるかな」から映画タイトルが変わりました)
日本で最も美しい村(長野県大鹿村)に大物俳優続々。
“奇跡”のヒューマンドラマ、ついに誕生。
圧倒的な存在感で数々の映画・ドラマに出演し続ける名優・原田芳雄。
『どついたるねん』『顔』『闇の子供たち』『座頭市 THE LAST』など、様々なジャンルの問題作・話題作を発表し続ける阪本順治。
日本映画界を代表する二つの才能が、日本で最も美しい村で結びつき、珠玉のヒューマンドラマを紡ぎ出す。
待望の最新作『大鹿村騒動記』は、2010年11月4日から18日までの2週間、この大鹿村を舞台に撮影された。人口1200人弱の村がにわかに沸きあがった。
主演の原田芳雄さんは、テレビドラマ「おシャシャのシャン!」(2008・NHK)の撮影でこの村を訪問、その伝統美に即座に魅了され、本作の企画を立ち上げる。
そして、「いつかは(原田の)主演作を」と願い続けた阪本順治監督が自身の手によりオリジナル脚本を執筆、山の葉が色づく絶好の季節に撮影スタートとなった。
本編クライマックスの大鹿歌舞伎を再現する場面では、地元のみならず日本各地から850名に及ぶエキストラが参加。1カット1カットにOKが出るたび拍手が巻き起こるという熱い現場となった。
全編を2週間で撮りきらねばならない過酷な撮影スケジュールながら、好天などにも恵まれて、18日の深夜に無事クランクアップ。主演の原田さんは、なんと全シーンの9割に及んだ自身の出演パートを演じきった。
共演陣は、こうした原田・阪本のタッグに参加を熱望し、錚々たる顔ぶれが集結。大楠道代さん、岸部一徳さん、松たか子さん、佐藤浩市さん・・・この他、豪華俳優陣が続々と大鹿村を訪れ、物語に彩りを添えていった。原田さんは、この撮影を「まるで奇跡のようだった」と振り返る。
日本の原風景の中で描かれる、泣き、笑い、怒り・・・。名優・原田芳雄の映画人生をそのままかたどったような悲喜こもごもの物語に、早くも期待が高まっている。
物語
南アルプスの麓の村まで走る路線バスに、風変わりな客が乗り合わせていた。サングラスに帽子といった出で立ちの能村治(岸部一徳)と風祭貴子(大楠道代)である。18年前に、駆け落ちで村を離れたふたりであった。
鹿料理のレストラン「ディア・イーター」を営む風祭善(原田芳雄)は、300年の伝統を持つ村歌舞伎の公演を間近に控え、準備にいそしんでいた。その稽古場に、治と貴子が現れたのである。「善ちゃん、どうしようもなくて・・・返す」と治。貴子は前頭葉に疾患があり、記憶障害に悩まされているのだった。変わり果てた元妻を前にして、善は治を何度も殴りつけるが、気が晴れない。結局、駆け落ちしたことすら忘れてしまった貴子を、治ともども店に住まわせることになる。奇妙な共同生活が始まった。
一方、大鹿歌舞伎は公演日が迫っていた。貴子は、18年前に演じていた役柄のセリフだけはしっかりと記憶しており、舞台上で善と向き合うと、昔の貴子に戻るのだった。
公演当日。幕が開き、例年通り多くの観客が見守る中、善と貴子、そして村民たちが力を合わせた演目が始まろうとしていた。
作品概要
監督
阪本順治
脚本
荒井晴彦/阪本順治
出演
- 原田芳雄
- 大楠道代
- 岸部一徳
- 松たか子
- 佐藤浩市 他
クランクイン
2010年11月4日
/クランクアップ
2010年11月18日
ロケ地
長野県下伊那郡大鹿(おおしか)村
公開
2011年7月16日
配給
東映
関連リンク
映画.com 原田芳雄×阪本順治監督「大鹿村騒動記」に大物俳優が続々参戦(外部リンク)
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