村長あいさつ


 

 

 

 大鹿村の山々が、いつもの年に比べると遅くなっていますが、だいぶ色づいてきました。
 今年は7月の大雨、8月の猛暑と山の木々は相当にいじめられまして、紅葉の進み具合も遅れたのかと、同情しています。
 7月の大雨では、昭和36年の大災害の時の雨量の4倍ほどの降水があったにも関わらず、長い間に行われてきました、国・県当局による治山・治水事業によって、幸いにも人的、家屋などの財産には被害がなくて済みました。しかし、道路の数か所に通行止めが起きて、避難勧告を発令するなどの経験をさせられ今後への勉強をしました。
 その後は、昨年の様な台風災害もなく、紅葉の秋となり、もうじき初霜、初雪がこの村にも見られることと思っています。
 さて、9月以後の村の動きについて申し上げます。
 9月に入って、秋の行事の検討がなされましたが、新型コロナの影響が大きく、保育所の運動会は2時間ほど、小学校の運動会も半日と大幅に見直され、それぞれ好天の中、行われました。10月の大鹿歌舞伎の定期公演、11月の産業文化祭も、歌舞伎は中止を止むなくされ、産業文化祭は文化展のみの開催と例年に比べ、大変寂しい秋となっています。
 1日も早い終息を願うものです。
 リニア中央新幹線工事では、大西グランドのグランド部分は完成し、今は管理棟と屋根付き運動場の工事が、年度内の完成を目標に行われております。屋根付き運動場は屋根工事のため、足場が組まれ、対岸の道の駅から見て、どのような建物ができるのかとの、質問が従業員に飛んでいるとの事です。
 リニア工事の、トンネル掘削土の飯田市への搬出が、当初予定の半分の台数で行われ、青木川工区ではトンネルの掘削が始まって、深が沢方面への掘削土搬出が始まろうとして、徐々に本格的な進捗となるものと思っています。
 今年は、長雨や猛暑の影響か、野生の動物があちこちに現れ、熊が鹿野捕獲罠にかかることが多く、錯誤捕獲として捕獲後眠らせて、人的な被害を受けないと思われる場所への移動が7件ほどあり、サルによる住民や保育園児への危害が発生し、猟友会員の方の努力によって、駆除を行うことがありました。
 今年度大きく被災した、道路等の災害復旧工事は、今後3年間で行われる予定ですが、村道赤石線(大河原から湯折れ方面)は、被害が大きく、復旧まで数年の期間が必要な状況で、御所平へ向かう林道釜沢線も大きな被害が起きており、やはり復旧は3年では難しくなっています。
 このように、今回の雨は南アルプス方面にたくさん降りました、特に1時間に70mmという大雨の結果を身に染みて感じ、被害を受けないよう、日ごろから避難方向や方法を考えていく必要を感じています。
 大鹿村は、日本で最も美しい村として、「失われたら二度と取り戻せない日本の農山村の風景を守り」、暖かい心で多くの人を迎え、活気ある村づくりに頑張っています。
 これから紅葉の時期になってきます、小渋ダムから大鹿までは、西下トンネル・東山トンネルが完成して、とても安心・安全に、早く大鹿まで来ることができるようになりましたので、ぜひお出かけください。

 

令和2年10月

大鹿村長  柳 島 貞 康