村長あいさつ



 大鹿村ホームページをご覧いただきありがとうございます。
 昨年は新型コロナ感染症拡大縮小の繰り返しに翻弄される中、ロシアがウクライナに侵攻を開始し、燃料・肥料・飼料や生活物資などあらゆるものの価格が高騰し、国民の生活や経済活動に大きな影響を与えました。
 ここにきて感染症の脅威も落ち着いてきており、国は5月8日から新型コロナ感染症の扱いを2類から5類へ、季節性インフルエンザと同等のものへと引き下げる方針を示しています。
 本村におきましても、大鹿歌舞伎定期公演を、昨年秋には300人の観客の前で演じることができ、今年の春の定期公演では600人と人数制限はするもののこれまでのようにゴザに座り飲食や掛け声が可能なやり方で行います。
 今後は感染防止策を維持しながらも、行動制限等がなくなり積極的に新しいスタイルを取り入れながら、失われたものを取り戻し、より発展させていくことができるよう、令和5年がうさぎ年らしく「飛躍」できる年となりますことを祈念します。
 リニア中央新幹線事業につきましては、県道松川インター大鹿線の拡幅改良工事がいったんは完了しましたが、一部大型車両との通行に支障がある箇所が残っていますので、JR東海や長野県と協議し、さらなる改良に向けた調査設計等を行っています。また観光シーズン中の土曜日の車両運行の休止など要望が出ておりましたが、鳶が巣沢環境対策事業において発生土を活用することにより車両台数を低減し、運休日を確保できる見込みが立ってまいりました。今後も村民の皆さんのご意見、ご要望をしっかり伺いながら、皆さんの生活環境への負荷を低減し、リニア事業がスムーズに進捗できるよう対応を求めてまいります。
 村内における人材の確保・育成について述べたいと思います。
 大鹿村は財政の面においては健全な財政状況を維持しておりますが、高齢化の進行等によりまして、村づくり、地域のコミュニティづくりに積極的にご参加下さる村民の皆さんのいわゆるマンパワーの確保がむずかしくなってきております。
 これらを解消するために新たな職員を雇用するための公募や、現役職員の就労環境の改善にも現場の声を聞きながら対応しているところであります。
 今年から運用を始めました第5次総合振興計画には、大鹿村の持続可能な発展のために必要と思われる新規事業をいくつも掲げておりますので、これらを確実に実行していくためにも役場庁内の人材確保をしっかり行い、村民の皆さんとの協働により持続可能な村づくりを進めてまいりたいと考えますので、村民の皆さんのご理解、ご協力をお願いいたします。
 村民の皆さんの安心安全な暮らしの実現のためには、まだまだ課題が山積しており、言葉は尽きませんが、今年一年が穏やかで、災害の無い、実り多き年でありますよう、また村民の皆さん一人一人がご健勝で過ごされますようご祈念申し上げます。

令和5年3月  大鹿村長 熊谷英俊