大西公園の高台に立つ観音さまは、昭和36年の大西山崩壊で亡くなった犠牲者を鎮魂するため建立された。 大鹿村復興のシンボルとして、今日も村民をあたたかく見守っている。
河合地区に「夜泣き松」と呼ばれる松の大木がある。 この松の木の枝または葉を夜泣きする子どもの枕の下に入れて寝かすと夜泣きがとまるといわれている。
大鹿歌舞伎の春の定期公演は、毎年5月3日、大河原の大磧神社で開催される。 大鹿歌舞伎で演じられる外題(演目)は30以上あるが、「六千両後日之文章重忠館の段」は大鹿村だけで演じられる独自の外題である。 「六千両」は「6人の千両役者」の意であり、多くの村人が(主役として)舞台に立てるように創作されたものだという。村歌舞伎への情熱が伝わるエピソードである。
標高1,500メートルの大池高原ではヒマラヤの青いケシが栽培されている。 最高気温が25℃以上になるところでは育たないといわれる幻の花で、見頃は6月中旬~下旬。
大鹿歌舞伎の秋の定期公演は、毎年10月第三日曜日、鹿塩の市場神社で開催される。 左は「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」の冒頭の、落ちぶれて盲目となった袖萩を幼い娘が案内して登場する場面である。
大鹿歌舞伎 春の定期公演の会場である大磧神社の隣にある香松寺(曹洞宗)の参道にある六地蔵。 香松寺には、圧政を行ったため村人に殺害された遠山土佐の守の弟の位牌が安置されているという。